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社長コラム

2024/11/01 その他

『燕三条』と『三条燕』

 このコラムを書き始めたのは彼岸の入りとなった9月第3木曜日早朝、新潟県燕三条駅前のホテルの一室である。

 私を含めたゴルフ仲間4名は前日早朝に三国峠を越え、日本海を臨むゴルフ場で1ラウンドした。

 そこは5月の終わりに女子プロゴルフのトーナメントが開催された難関コースである。

 ゴルフ歴だけでも、彼女たちの年齢を20年近く上回る私だが、スコアの方も彼女たちに比べて20打ほど多く打つ。

 ご存じだと思うが、ゴルフは打数が少ないほど上手いのである。

 それはさておき。

 今月は、私が泊まった地に関係する話をしたいと思う。

 駅名に使われている『燕三条』はよく耳にするフレーズだが、これは正式な地名ではない。

隣接する燕市と三条市の関係から生まれた呼び名だそうだ。

 この二つの地域は、江戸時代から続く因縁があり、あまり仲良しとは言えない間柄だったようである。

 その関係が表面化したのが、上越新幹線。

停車駅が計画された場所は、ちょうど両市の境辺り。

駅の所在地をどちらにするかで、両市共に一歩も引かずの状態になってしまった。

 そこで登場したのが、新潟の英雄『田中角栄元首相』。

 所在地は三条市。

 その代わりに駅名は燕市を立てて『燕三条』にしたのである。

 折衷案は、もうひとつあって、それは関越自動車道。

 やはり両市の境にインターチェンジを設けることになった。

 今度は、所在地を燕市にしてインターチェンジ名は『三条燕』。

 『まあ、これで何とか収めてくれないかね。』

 角栄さんがそう言ったかは定かでないが、この駅前に一泊して、そんなエピソードを知ることが出来た。

 そして、(是非とも三条燕インターチェンジから関越自動車道に乗ってほしいな)と、運転担当でない私は、帰りの荷造りをしながら密かに思ったのである。

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