11月は第4火曜日。
二十四節気は立冬から小雪(しょうせつ)へと冬の暦をなぞっていたが、日中は20度を超える小春日和だった。
とはいえ、日が落ちた18時過ぎには、社長室も足元から冷え始め、暖房のスイッチには自然と私の指が伸びていた。
やはり、季節は冬なのである。
それはさておき。
2023年、私に新しい友人ができた。
アナウンサーで気象予報士の資格を持つ才人で、名前をキラさんという。
あの忠臣蔵で有名な『吉良上野介』と同じ字を使う。
以前、このコラムでも書いたが、ちょうど彼と知り合う直前の5月中旬。
私の還暦を祝った旅行で4日間滞在したのが愛知県吉良町であり、そこは
かつて上野介が治めた領地だった。
そんなキラキラ(吉良吉良)した偶然が重なったせいか、初対面から二人の会話は弾んだのである。
それから数か月が経ち、ちょっとしたことがきっかけで、彼が書くお天気情報を目にすることがあった。
さすが、プロのアナウンサーである。
目で見て読んでいるはずの文章は語りかけるようなリズムがあり、私の耳には、ハッキリと彼の声が届いていた。
『これは毎日読みたい!』と、私は即座に思ったのである。
年明けから彼のお天気情報がブログ形式でダイキョーのホームページに登場する。
「善は急げ」である。
タイトルは・・・。
『吉良さんのお天気情報』、『吉良さんのキラキラお天気ニュース』等々、決まるまでには、もう少し時間がかかりそうだが、次のことは決している。
私にとって、これからの天気予報は、(スマホのアプリではなく、吉良さんのブログを優先する。)
このことである。
・・・2024年のある朝。
彼のブログをチェックしながらゴルフウエアに袖を通す私の姿が、今から目に浮かぶ。