社長コラム

2012/12/01 その他

　朝目覚めてからの10分間、ベッドとの別れを惜しむ心地良さで、冬の毎日を楽しんでいる49歳・社長職です。

　先日、新鮮な大根と、殻の赤いおいしそうな卵が手に入ったので、これは！と思い、この冬初めてのおでんを作ってみました。晩ご飯を済ませたあと、仕込みを始めたのは夜の10時を回っていた頃でしょうか。東の空には冬の星座、オリオンが凛々しく輝いています。『大根を湯がき、卵を茹でて殻をむき、こんにゃくの灰汁をぬいて、さつま揚げの油を抜き、昆布を水に戻して出汁をとり…。』などとやっていれば、時計の針はすぐに地面と垂直に重なる時刻を指してしまいます。夜ふかしは得意な方ではありませんが、食べ物の事になると話は別なのです。『カズオの食い物に対する執着は相当なものだ。』と、幼なじみで腕のいい板前のカズヒデくんは言いました。彼直伝のやり方で煮込んだあとは、ふたをして時間にお任せするのが最後の手順です。

　12月といえばおでんに限らず、鍋物や温かい食べ物が活躍する季節の始まりです。テレビでは、俳優の唐沢寿明演ずる『ミツカン味ぽん』の食卓もさんまから水炊き鍋に変わり、こたつでグツグツ煮込んだ鍋を囲んで乾杯する飲み仲間や、きれいなお母さんが作ったアツアツのシチューを、家族でおいしそうに食べるＣＭがハバを利かせています。私の母親が元気な頃はこの時期になると、『ゆずだ、かぼちゃだ！』と騒ぎだし、冬至の晩には『ゆず湯にかぼちゃの煮つけ』がなければ収まらなかったことを思い出します。

　長かった夏と短い秋の後、早くも師走と呼ばれる月がやってきました。この一年、ダイキョーを応援して下さったお客様、勇士会をはじめ、ダイキョーに力を貸して下さった皆様に心から御礼申し上げます。

　…翌朝、鍋のふたを開けると、きれいに澄んだ汁がたっぷりしみ込んだあの大根と玉子がおいしそうに並んでいたのは言うまでもありません。…おでんはそのあと、どうなったのか？…ですね。その日、ダイキョー事務所には、おでんランチバイキングが登場したのです。スタッフの皆さん、今年一年、本当にありがとうございました。『感謝越年！』