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社長コラム

2011/05/01 その他

先生への質問

3000冊の本が並ぶ、経営コンサルタント・田村先生の山荘。
先日そこを訪れた際、先生に質問をしました。「なぜ本を読むのですか」。
先生は、『読書には知る喜びがあるからです。』と答えました。
・・・今月は先生の言葉『知る喜び』についての経験を話します。
私は男ですが台所に立つ機会は結構あります。
きのう、わが家の調理道具が一つ増えました。
半分がフォーク状になっている『オタマ』です。
子供の頃、母方の祖母が使っていた記憶があり、前から欲しかったものを、奥さんが探してきたのです。
これは、煮込みうどんや、特にカレーうどんを鍋からどんぶりに取り分けるときに便利な道具です。
カレー味の汁がたっぷり絡んだうどんは、重みがある上につかまりにくく、箸で持ち上げたのでは、ドボンと再び鍋に滑り落ちてしまいます。
そのお釣りが、白い服にはねた時は悲しくなります。
その点このフォークオタマは、重くて滑る麺をしっかりとらえ、確実にどんぶりまで運んでくれる強い味方なのです。
私は、このカレーうどんの作り方で過去に二度『知る喜び』を経験しています。
子供の頃、親に連れられ、お蕎麦屋で食べたカレーうどんは本当においしかったものです。
家でも食べたくなり、私はその味に挑戦しましたが、お蕎麦屋の味は難関でした。
偶然、それを知ったのは数年後、同級生の家に遊びに行った時のことでした。
料理上手な彼の母親が出してくれたカレーうどんが、なんとその味だったのです。
その秘訣を彼女から聞き出した時の喜びは今も忘れません。
もうひとつは、あのとろりとした汁の滑らかさでした。
これは、本を読んで知りました。
・・・問題を解決するには知識が必要だと先生はいつも言います。
私のカレーうどんは・・・二つの『知る喜び』を経て、完成したのでした。
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