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社長コラム

2010/06/01 その他

田植え

机に向かってこの原稿を書いている今日、私の奥さんは田植えの手伝いに行っています。
行き先は沼田市白沢町、わが家から見て赤城山の反対側、彼女の実家です。
良い水で育て、稲を天日干しして出来上がるコシヒカリはおいしくてビックリさせられます。
農作業にあまり縁のなかった私にも、幼いころにちょっとだけ田植えの経験があるのです。
40数年前、私の両親はようやくヒットし始めた『ハッカ糖』と『豆板』というお菓子づくりでほとんど休みを取れない状態でした。
母親などは赤ん坊の弟をおぶって仕事をしていたほどです。
そんなわが家を見かねて、父母の兄弟姉妹は幼い私をよく預かってくれたそうです。
私が小学校に上がる頃には3つ年下の弟も母の背中から卒業し、私と一緒に親戚の家に『お客』に行けるようになったようです。
ちょうどその頃、母の姉夫婦が住む高崎市金古町、通称『金古んち』で私と弟の二人は生まれて初めての田植えを経験したのでした。
その当時は現在のような耕作機械もまだなく、一家総出で田植えを行っていた記憶があります。
私と弟などはおじちゃん、おばちゃんに、従兄のオーちゃん、シンちゃん、末娘のトモちゃんまで勢揃いですからもう大喜びです。
みんなと一緒になってズボンを膝までまくり、素足の指の間にぬるぬるした泥が入り込む感触にキャッキャッと言って騒いでいたことを思い出します。
一昨年、父親が亡くなった白沢の家では長男が音頭を取っての作業だったそうですが、手伝いに行った公ちゃんと妹の直ちゃんは夕方遅く、立派にその役目を果たして帰ってきました。
わたしですか?・・・農作業にはあまり縁がない私なのです。(笑)
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