2009/10/01
その他
ホットケーキ
先日のある朝、私の奥さんが台所でホットケーキを焼いていました。
実をいうとホットケーキは私の大好物です。
お酒を飲みに行った帰り、車で迎えに来た彼女にファミレスに付き合ってもらい、バターとシロップたっぷりの3段重ねを注文することもよくあります。
わたしとホットケーキとの出会いは昔、前橋の街にあった三越系のデパート『前三』の6階レストランが始まりです。
毎日仕事に明け暮れていた母親も、父親からのご褒美でたまに私と弟を連れて買い物に出かけることがあったようです。
デパートの中を歩き回ったあと母親が、『ちょっと休んで行こうかぁ』と言ったときのうれしさを今でも思い出します。
当時の街で一番背の高いビルの最上階で食べる3段重ねは、その後も数年間、退屈な買い物のお供に耐えるエネルギーを与え続けてくれました。
もちろん、自分でやりたくなる当時の私は、ホットケーキの修行もかなり積んだものです。(笑)
『フライパンを熱して油をひいて良く伸ばし、濡れ布巾でフライパンを少し冷やしてから生地を流して・・・』といった手順は今でも頭に入っています。
何でもそうですが、熱が入ると道具にもこだわりが出始め、やがてわが家の台所には高価な厚手のフライパンが仲間入りしたのです。
この『厚手』が威力を発揮し、マイホットケーキの品質は格段に向上しました。
おやつの時間には腕を振るい、その技術の高さに3歳年下の弟も一目置いていたはずです。(笑)
お酒を飲んだ後のファミレスでそんな話を私から聞いたことがあったのか、この日の朝食に奥さんの公ちゃんは思いがけず、ホットケーキを焼いてくれたのでした。