2009/09/01
その他
カレー
仏様を迎えていたお盆の数日間、やや精進気味の食べ物に飽きた私の母親が、『辛いカレーが食べたい！』と言い出したので、豆板醤と一味唐辛子をたっぷり効かせたカレーを試作してみました。
・・・私のカレー作りの歴史は以外に古く、小学校低学年の頃には基本の『切る』『炒める』『煮る』までなら、なんとか出来た記憶があります。・・・
父親の仕事では良きパートナーとして活躍していた母親も、台所では本気になれなかったようで、たまに父親がつくる男料理をよろこんで食べていたのを思い出します。
その頃まで私のブームだったチャンバラも、ウルトラマン人気に押され、近所で斬り合ってくれる相手はいなくなりました。といって、家に帰っても教科書にはあまり関心がなかった私は、いつも空いている台所に興味を持ったようです。(笑)はじめは子供が背伸びをしながら作ったような料理ですから、旨いハズはないのですが、両親の『お前の作るカレーが一番おいしいよ』の一言でその気になってしまったのです。気軽に台所に立てることと、褒められた後、何か頼まれると断れない私の性分は、この頃に出来上がったものと思われます。
おかげで大人になってからの一日はラジオ体操ではなく、ご飯を炊いて味噌汁をつくることから始まるようになりました。
仕事は好きでしたが、料理には関心がなかった母親は、息子の私を便利な調理人に仕上げることに成功したのでした。
・・・ちなみにたくさん作って鍋に残っていたカレーに『また食べるから冷蔵庫にしまっといておくれ！』との注文が彼女から出されました。・・・『辛いカレー』は案外気に入ってもらえたようでした。(笑)
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