2009/06/01
その他
かたつむり
先日、お客様宅のブロック積工事をさせていただいている時、ふと思い出したことがありました。
私の少年時代、敷地の外囲いはブロック積より垣根が多く、雨が降ると、かたつむりがたくさん見られました。
雨上がり、長靴をはいて、水たまりの深さにドキドキしながら、かたつむり狩りに出かけたものです。
大りょうに気を良くして帰ってくると、お菓子職人の私の父親は『おい和男、かたつむりって食べられるのを知っているか?』と謎めいたのです。恐らく自分では食べたことなんか無かったはずですが、いたずら好きな彼は、テレビでフランスの『○○カルゴ』でも見た後で、話にすぐ食いつく私をからかったのでしょう。・・・彼は自分のいたずらがもとで、近所に住む子供のお母さんから怒られたことがある経歴の持ち主です。
いまでもときどき、テレビでアフリカの原住民の人が、昆虫の幼虫を貴重なタンパク源だと言って、おいしそうに食べている映像を見ることがあります。40年前にもそんな番組があったのだと思います。
いたずらオヤジは、隣の家の幼い姉妹にその話をしながら、庭の花についている何かの幼虫を指さしたのです。素直な女の子二人はその晩、毛虫を触った手が真っ赤に腫れあがり、犯人の父親は、こっぴどく隣のおばさんに叱られたのです。
・・・話はかたつむりに戻って・・・
当時から、食べ物に好き嫌いのない私は、物置から七輪と網を持ち出し、炭火焼にして食べてしまったのです・・・たしか醤油をかけて。(笑)
ブロック塀を見ていたら、「美味しかったよ、お父ちゃん!」ニコニコ報告する息子に、びっくりしている父親をふと思い出しました。